AIブームに伴い、企業や研究機関はAI技術の学習を加速しています。こうした中で、市場に登場した「AI-in-a-box」は、迅速な導入と利用を重視し、複雑なインフラ管理を省きながら、ユーザーがAI開発に集中できる製品です。「AI-in-a-box」は、CPU・GPUなどの計算リソース、ネットワーク、ストレージを統合し、「AI-Stack」を通じて効率的に管理・調整します。また、AI開発に必要なミドルウェアも備えています。この製品は、高速な計算能力を実現するためのGPUリソースや、データ読み取りの高速化・セキュリティ強化といった特徴を持っています。
AI需要の発展を見据え、INFINITIXとスタートアップ企業GRAID Technologyは、次世代の「AI-in-a-box」製品を共同開発しました。INFINITIXは、自社ブランド「infinitix AI-Stack Appliance」を基盤とし、GRAID TechnologyのSupremeRAID技術を組み合わせることで、SSDベースの企業向けRAID5/6によるデータ保護を提供します。この技術により、従来のRAIDの限界を打破し、4Kランダムアクセスで最大600万IOPS、25GB/sのスループットを実現。AI計算時のIOボトルネックを解消するとともに、データの安全性と通信性能を両立しています。
GRAID TechnologyのCEOである游宗霖(ユウ・ソウリン)氏は次のように述べています。「私たちは、5G、IoT、そしてAIの膨大なデータアクセスと計算がもたらす課題を深く理解しています。SupremeRAIDは従来のRAIDカードのボトルネックを解消し、より多くの5G、IoT、AI計算がデータに迅速にアクセスできるようにすることで、これまで想像できなかった計算速度を実現します。今回発表された新世代のAI-in-a-box製品は、INFINITIXの『AI-Stack機械学習コラボレーション管理プラットフォーム』のシンプルで使いやすい特長と組み合わさり、顧客に対し、迅速な操作、迅速なデータ転送、迅速な計算を可能にするプラットフォームを提供します。」
INFINITIXのCEOである陳文裕(チェン・ウェンユー)氏は次のように説明しています。「『infinitix AI-Stack Appliance』は、当社が2021年に発売予定のAI-in-a-box製品であり、AI開発の入門モデルとして設計されています。手頃な予算で簡単にAIトレーニングを始められるようにし、高価格帯の大手ブランドGPUサーバーとは異なる、親しみやすく高コストパフォーマンスのソフトウェアとハードウェアの組み合わせを提供します。これにより、一度の購入で管理可能、共有可能、水平スケーラビリティが可能な機械学習・深層学習用の計算環境リソースプールを手に入れることができ、GPU計算リソースの運用効率を向上させます。infinitix AI-Stack Applianceを導入すれば、相見積もりやハードウェアの組み合わせ、使いづらい管理ソフトウェアなどの問題を解消できます。シンプルな導入プロセスで、IT管理とAI開発のあらゆるリソース利用ニーズに応えられる製品です。」
INFINITIXは、企業が直面する仮想化、コンテナ化、マイクロサービス、エッジコンピューティング、ハイブリッドクラウド管理、異種IT環境、AIに関する課題を解決することに注力しています。異種クラウド管理を統合し、人気のオープンソースAIディープラーニングフレームワークや開発ツールを組み合わせた、オールインワンのAI機械学習インフラ基盤「AI-Stack」を提供しています。