INFINITIX、アジアAI市場で成果を挙げる － Zero One TechがリードするAラウンド資金調達を完了

INFINITIXは今年3月、Aラウンド資金調達を完了し、関連手続きを経て正式に発表しました。本ラウンドは、台湾トップのITディストリビューターであるZero One Techグループ（証券コード：3029）がリードし、精準創業投資顧問公司が追投、INFINITIXチームも追加投資を行いました。

2017年には、INFINITIXが140万米ドルのPre-Aラウンド資金調達を実施し、和通創投がリードしました。この資金を活用してケイマン諸島に会社を設立し、アジア市場に注力する戦略を進めてきました。2018年には「AI-Stack」機械学習開発・運用プラットフォームを発表。コンテナ技術とAIを基盤とする革新的なソフトウェア製品を提供し、次世代のマルチクラウドおよびハイブリッドクラウド管理のリーダーとして成長を続けています。

INFINITIXは、設立初期からマルチクラウドおよびハイブリッドクラウドプラットフォームの研究開発に注力し、先駆的な「CloudFusion」マルチクラウド/ハイブリッドクラウド管理プラットフォームを市場に投入しました。これにより、企業ユーザーはクラウドリソースを効率的に管理し、迅速な運用を実現しながら、業務効率とサービス能力を大幅に向上させました。2017年には台湾の国家高速ネットワークと計算センターと協力し、台湾初のGPUクラウド「TWGC」を構築。その後、「AI-Stack」機械学習開発・運用プラットフォームをリリースし、さらなる技術革新を推進しました。近年、「AI-Stack」を通じて、企業がAIのディープラーニング計算や開発・導入のハードルを下げ、最新技術をより効果的に活用できるよう支援しています。このプラットフォームは、企業のAI導入と普及を加速し、継続的なイノベーションと競争力強化に貢献しています。

INFINITIXのCEOチェン・ウェンユー氏、アジア市場拡大をリードし成果を上げる

2019年末、Zero One TechはINFINITIXと代理契約を結びました。この契約は、INFINITIXの技術力と製品の成長性を評価した結果です。NVIDIAの台湾代理店であるZero One Techは、INFINITIXへの投資後、特に「AI-Stack」とNVIDIAの技術連携に力を入れています。AI-Stackは、NVIDIA GPUのリソース管理や拡張性、ソフトウェア技術の統合力を活用し、視覚的な管理プロセスを通じてIT管理者やAI開発者の作業効率を向上させます。これにより時間コストを削減し、GPUリソースを柔軟かつ効率的に活用可能な環境を提供します。さらに、AI-Stackは複雑なAIワークフローをサポートし、NVIDIA GPUの性能とソフトウェア技術のメリットを最大限に発揮することで、企業のAI導入を強力にサポートしています。

本ラウンドのリード投資家であるZero One Techは、「INFINITIXがZero One Techの代理ブランドとなったことで、当社が代理する複数ブランドとの統合効果が生まれました。AI、クラウド、ビッグデータ、5Gの発展を背景に、INFINITIXの製品と技術は各業界が迅速にAI PaaSを導入する助けとなり、効率的に多様なAIユースケースやアプリケーションを開発することを可能にします。今回の戦略的投資は、Zero One Techが将来多様なソリューションを提供し、トレンドを掌握しながら顧客価値を向上させる一環として行ったものです。INFINITIXの未来を非常に期待しています」とコメントしました。

AI市場の成長を見据え積極的に製品展開を推進

INFINITIXは、AI市場の成長を見据え、製品展開を積極的に進めています。2019年に「AI-Stack」が市場で注目され始め、2020年には台湾市場で大きな成果を挙げ、この年だけで20社以上の新規顧客を獲得しました。顧客には大学、政府機関、公用事業、半導体設計企業などが含まれます。現在、INFINITIXは製造業、金融業、医療業界への導入をさらに拡大しており、台湾市場でAI PaaS製品のシェアNo.1を達成しています。また、2021年には海外市場で代理店契約や販売通路を構築し、アジアの重要市場で目覚ましい成果を収めました。

INFINITIXの「AI-Stack」機械学習開発・運用プラットフォームは、WebベースでAI開発環境とプロセスを簡素化し、GPUを活用したAI導入のハードルを下げます。これにより、企業や研究機関、産業界が効率的にAIを導入し、応用を加速する最適な選択肢となっています。

2021年には、国内外での代理・販売ネットワークを強化し、海外の大手テクノロジー企業と提携して自社ブランドの「AI-Stack一体機」をリリース。手頃な入門モデルを展開し、GPUを活用したAI環境構築をさらに簡単にしました。これにより、顧客はAIの利点をより身近に享受できるようになります。さらに、INFINITIXはSightour Inc.との協力で開発した「AI-Stack Appliance with Sightour AI-OCR」や、GRAID TechnologyのSupremeRAID技術を活用した「AI-in-a-box」など、ハードウェアとソフトウェアを統合した一体型ソリューションを提供しています。INFINITIXは市場の拡大とエコシステムの構築を着実に進めています。

パンデミックが続く中でも、Nvidiaの収益とGPU需要は成長を続けています。Nvidiaが発表したFY2021年度の財務報告によると、2020年のデータセンター部門の収益は67億ドルに達し、前年比124%増となりました。特に、汎用AIデータセンターGPU「A100」の発売以降、多くのクラウドサービスプロバイダーや垂直産業に採用され、世界中の数千社がNvidiaのAI製品を活用してAI対応のクラウドソリューションを構築しています。INFINITIXの「AI-Stack」は、業界標準として認知されているNvidia DGX PODアーキテクチャの管理ノードの方向性に適合し、台湾市場でNvidia DGXシリーズサーバーを管理するための製品として最も多く採用されています。Nvidia GPUの販売成長とAI関連技術への期待が高まる中、「AI-Stack」の市場需要はさらに拡大が見込まれています。INFINITIXはこの流れを受け、AI導入を進める企業により大きな価値を提供していく計画です。

台湾市場に注力しつつ中国、日本、インド、東南アジア市場を積極展開

INFINITIXは台湾市場を強化しつつ、中国、日本、インド、東南アジア市場への進出を積極的に進めています。戦略的パートナーや各地域の流通ネットワークと協力し、各国市場での成功を着実に収めています。NASDAQ上場企業SMIの子会社BigteraやAccelStorなどのストレージメーカーと連携し、AI-Stackを統合したソリューションを中国市場で販売。すでに複数の成功事例を獲得しています。

また、マレーシアのパートナーFlexinfraは、AI市場における商機を捉え、AI-Stack製品を現地化して提供。AI Platform as a Service（PaaS）としてGPUレンタルサービスを展開し、東南アジア全域への拡大を目指しています。第一段階ではマレーシア、インドネシア、シンガポール市場への進出を進めています。日本とインド市場でも流通ネットワークの整備が順調に進んでおり、下半期にはさらなる市場拡大のニュースが発表される予定です。INFINITIXはこれらの市場での成長を通じて、グローバルなAIエコシステムの構築を目指しています。

INFINITIXは、企業が直面する仮想化、コンテナ化、マイクロサービス、エッジコンピューティング、ハイブリッドクラウド管理、異種IT環境、AIに関する課題を解決することに注力しています。異種クラウド管理を統合し、人気のオープンソースAIディープラーニングフレームワークや開発ツールを組み合わせた、オールインワンのAI機械学習インフラ基盤「AI-Stack」を提供しています。